Fuseji伏字 ダウンロード
医療機関・研究者の方へ

発表の前に、番号と名前を消す。

症例報告・学会発表・論文投稿に使う、症例の写しや検査画像の画面の写し。Fuseji は PDF や画像から、氏名・患者 ID・入院番号・病理番号・病院名などを探し、下の文字ごと消して、消えたことを確かめます。原本のファイルは上書きしません。

Windows 版は準備中です。顔写真の自動検出はベータ版で、Mac だけ・最初はオフです。

Fuseji の確認画面
使う場面

外に出す前に

症例報告・学会発表

外科関連学会協議会や日本病理学会の指針は、患者の氏名・入院番号・イニシャル、他院の名前、生検・剖検・画像情報に含まれる番号などを記載しない・削除すると書いています。

画像に焼き込まれた文字

検査画像の画面の写しや病理の写真のラベルにある番号・名前は、作ったあとで消すしかありません。PNG・JPEG・HEIC の画像も、文字を読み取ってから候補を出します。

共同研究・外部への症例の提供

個人情報保護委員会の Q&A は、提供する個人データを必要な範囲に限り、不要な氏名・生年月日等は削除又は置換することなどが考えられるとしています。

院内で使うために

書類を外に出さない・確かめて残す

書類を外に出さない

処理はすべて Mac の中で行います。書類をクラウドに上げる必要はありません。書類そのものや、見つけた語を送ることはありません。

書き出した直後に確かめる

書き出しの直後に、消した語が残っていないかを自動で確かめます。結果は検証レポートとして PDF・CSV で残せます(個人版以上)。

種類ごとに外せる

患者 ID・標本や検査の番号・職員番号・医療機関の名前は、それぞれ別の種類です。照合のために患者 ID を残すなど、種類ごとにまとめて外せます。

原本は上書きしない

消した写しを別のファイルとして書き出します。元のファイルはそのまま残ります。

より詳しく

学会の指針と消す項目

外科関連学会協議会の「症例報告を含む医学論文及び学会研究会発表における患者プライバシー保護に関する指針」は、患者個人の特定可能な氏名・入院番号・イニシャルまたは「呼び名」は記載しない、患者の住所は記載しない(病態に関わるときは区域まで)、日付は個人が特定できないと判断される場合は年月まで、と書いています。

同じ指針は、他院で診断・治療を受けている場合はその施設名と所在地を記載しない、顔写真を提示する際には目を隠す、症例を特定できる生検・剖検・画像情報に含まれる番号などは削除する、とも書いています。日本病理学会の「症例報告における患者情報保護に関する指針」にも、同じ趣旨の項目があります。

原稿や抄録は初めから書かないことで対応できても、検査画像の画面の写し・病理の写真のラベル・スライドに貼った資料の中の番号や名前は、作ったあとで消すしかありません。見落としやすいのはここです。

Fuseji は日本語の PDF と画像を読んで、氏名・住所・生年月日・電話番号のほか、「患者ID」「カルテ番号」「入院番号」「診察券番号」の後ろの番号、「病理番号」「標本番号」「検体番号」の後ろの番号、「職員番号」の後ろの番号、「〇〇病院」「〇〇クリニック」のような医療機関の名前、「患者 Y.T.」「K.T. 氏」のようなイニシャルを探します。検出は「候補の提示」であり、最終的な判断は画面で行う前提です。

医療機関の名前は、自院の名前も候補に挙がります。残したい名前は、確認の画面で外すか、辞書の「消さない語」に入れてください。日付は、今は年月日をまとめて消す形です(年月だけ残す消し方には対応していません)。

顔写真は、設定で「顔写真を自動で見つける(ベータ)」をオンにすると、範囲の候補として出します(Mac だけ・最初はオフ)。目だけを隠したいときや、ほかに消したい欄があるときは、ページの上でドラッグして囲めば消せます。

墨消しは「下の文字ごと消す」焼き込み方式です。黒い四角を重ねるだけの黒塗りと違い、ファイルの中の文字そのものが無くなるので、あとからコピーや四角の移動で読めません。書き出した直後に自動で全文検索が走り、消した語がどこにも残っていないことを検証レポートとして PDF と CSV で残せます。

医療情報システムの安全管理に関するガイドラインは、医療情報の持ち出しが可能なネットワークサービスは、企画管理者が承認したもののみを利用できる措置を講じることが必要としています。Fuseji は書類をどこにも送らないので、書類の送り先が増えません。アプリが行う通信(ライセンスの確認・アップデートの確認など)は、プライバシーポリシーに全部書いています。

Fuseji で消しても、個人情報保護法でいう「匿名加工情報」や「仮名加工情報」になるとは限りません。それには法令の基準に沿った加工が要ります。学会や施設の決まり、研究の手続きは、それぞれの指針や倫理審査委員会・施設の担当部署に確認してください。

受け取った PDF を検査する「剥がしテスト」は、無料版でもずっと使えます。黒い四角の下に文字が残っていないか、見えない文字・注釈・添付ファイル・文書情報が残っていないかを調べます。

プロ版・事務所版は銀行振込の請求書払い(適格請求書)に対応します。ネットに繋がない環境向けに、オフラインで使えるライセンスキーも発行しています。使える台数はプロ版が 2 台、事務所版が 5 台です。

参考: 日本外科学会(外科関連学会協議会の患者プライバシー保護に関する指針)/日本病理学会「症例報告における患者情報保護に関する指針」/個人情報保護委員会 Q&A 7-24/厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」

よくある質問

医療機関・研究者の方からよくある質問

検査画像の画面の写しにある患者 ID や名前も消せますか?

はい。PNG・JPEG・HEIC の画像や画像だけの PDF は、Mac の文字認識で文字を読み取ってから候補を出します。「患者ID」などの見出しの後ろの番号や、氏名を候補に挙げます。見出しの無いローマ字の名前など、拾えないものもあるので、最終的な確認は画面で行ってください。

Fuseji で消せば「匿名化」したことになりますか?

なるとは限りません。個人情報保護法でいう匿名加工情報・仮名加工情報には、法令の基準に沿った加工が要ります。Fuseji が確かめるのは、消した部分の文字がファイルに残っていないことです。研究の手続きは、指針や倫理審査委員会・施設の担当部署に確認してください。

自院の名前まで消されてしまいませんか?

医療機関の名前は、自院の名前も候補に挙がります。候補は最初から選ばれた状態で出るので、残したい名前は確認の画面で外してください。辞書の「消さない語」に入れておけば、次からは候補に挙がりません。

患者 ID だけ残すことはできますか?

はい。患者 ID・カルテ番号は、標本や検査の番号・職員番号とは別の種類です。確認の画面で種類ごとにまとめて外せます。

日付を年月だけ残して消せますか?

今は対応していません。日付は既定では候補に挙げず、消すときは年月日をまとめて消す形です。年月だけ残したいときは、日の部分だけをページの上でドラッグして囲んでください。

院内のネットワークの決まりで、外部のサービスに書類を上げられません。

Fuseji は処理をすべて Mac の中で行い、書類そのものや見つけた語を送ることはありません。アプリが行う通信(ライセンスの確認・アップデートの確認など)は、プライバシーポリシーに全部書いています。導入の可否は、施設の情報システムの担当の方に確認してください。

顔写真も消せますか?

設定で「顔写真を自動で見つける(ベータ)」をオンにすると、顔写真を範囲の候補として出します。ベータ版のため、見落としや取り違えがあります。Mac だけで、最初はオフです。目だけを隠したいときは、ページの上でドラッグして囲んでください。

検出の精度はどれくらいですか?

数値でお約束していません。自動検出は「候補の提示」であり、漏れがないことを保証するものではありません。最終確認は画面で行ってください。本アプリは各ページの確認状況を記録しますが、見落としに対する責任を負うものではありません。

請求書払いはできますか?

プロ版・事務所版は銀行振込の請求書払い(適格請求書)に対応します。ネットに繋がない環境で使えるライセンスキーも発行できます。

Fuseji

自動検出は候補の提示であり、漏れがないことを保証するものではありません。最終確認は利用者が行ってください。